花菜

受験を終えて〜指導者の感想 Kさんの場合

『最後の最後まで冷静に!』

よく頑張った生徒さんで、理数系が得意でした。私は好きな科目ばかりやらないよう、他の教科をフォローすることが多かったのですが、3年生の2学期に入り、いよいよというときに急に成績が落ち込んでしまいました。
なぜかを聞いても、自分でもわかっていない様子でした。(そういうもんですよね)
普段から自分の意見を言わない寡黙な生徒なので、わかっていてもうまく言葉にはできないだろうと私は判断し、実際に演習を行いながら、減点箇所を1つずつ見ていきました。

・記述問題を自分の言葉を中心にしているので減点されている。
どの科目の記述でも、自分の言葉主体で書いているため、誤解をうみやすく、そこで減点されていました。そこで教科書の引用をするように教科書から文章を探す訓練を行いました。
・特定の長文読解で減点されている
英語で志望校の入試には長文が複数出題されるのですが、その中でも数字が多く含まれる文でミスが目立っていました。数字を追う練習を行いました。
・歴史の出来事を年代順に並べる問題でミスが多い
これはみんなが嫌がる出題形式ですが、暗記に頼るのではなく大まかに時代の雰囲気をつかんでもらい、感覚的に並べていく練習を行いました。明治以降~終戦までは10~15年スパンで、時代の雰囲気を捉えていくと良いようです。

いつも自分の頭でしっかり考え、その姿勢は直前になっても変わらなかったので、地道に出題形式を分析できたようです。