開運干支あめ

受験を終え放心状態の人たちへ

 受験を終えた人の中にはストレスから開放された今、放心状態の人もいることと思います。
 ”ダラダラしてます””漫画をずっと読んでいます”スマートフォンをずっといじっています”、という声も聞きます。塾のお休みが増える人もいます。

 実は、私もつい先日まで同じような状態でした。
 ダラダラと本を眺めたり、スマートフォンを延々といじっていたり。なんなら極力口も開きたくなかった。

 個人的なことですが、昨年(特に後半)、集中して取り組んでいたことがありました。一分でも一秒でもそれに時間を当てたくて、眠らなくてもいい体がほしいと思っていました。さらに今年に入ってから新たな取り組みが加わり、3月まで全力疾走してきた感じです。そして、一段落したところで上の状態になりました。

 今放心状態になっている生徒さんたちもそうだろうと思います。
 昨年も受験生たちは頑張っていました。受験ストレスで蕁麻疹が出た生徒さんが何人もいましたし、顔からいつもの表情が消えている生徒さんも少なくなかった。
 そんな状態でも、自転車で坂道を一気登りして塾に来て、一人であるいは友達と自習に取り組んで、悔しさをバネにノートの端まで小さい文字でびっしりと書き込んでいた。ほぼ毎日淡々と塾に通っている生徒さんもいましたし、何も手に付かない状態に陥っている生徒さんの様子を見ることもありました。
 例をあげればきりがないのですが、みんなそれぞれが困難に立ち向かっていました。
 だからこその、ダラダラ漫画スマホなのでしょう。

 今は飽きるほどそうやって過ごしてもいいのかもしれません。よくわかりませんがアドレナリンとかコルチゾールなんかが出まくっていた状態から通常状態に戻すには、そういう時間が必要なのかもしれません。
 本当にお疲れさまでした。

 とここまでは『受験を終えた生徒たちへの労い』モードで書きました。

 さて。

 そろそろ家族からの「受験大変だったね、お疲れ様、好きに遊んでいいよ」という特別待遇も終わりを迎えます。
 新学期、学習量や授業速度にビビり、最初のテストでショックを受ける生徒さんも沢山出てくると思います。
 春休み勉強しておけばよかった〜と後悔する人も多いでしょう。

 それもいいと思います。
 そこで奮起することもあると思うので。

 でも。
 春休み中に、苦手だった図形問題に取り組んだり、古文漢文に徹底的に取り組んだり、高校で習う英文法を入学前にざっと終わらせておく、なんていう手もありますよ。
 受験をとおして「短期間で受験に挑むのはしんどい。」と思った人は少なくないと思います。
 その気持ちを思い出して、そろそろ勉強を再開してみませんか。

 ちなみに私は、深く考えずにただ目の前にあるやるべきことをやっていたら、抜け殻から通常状態に戻ってきました。
 あまりやる気を出さず、「無」になって、やるべきことを淡々とこなしてみるの、おすすめです。

 一緒にぼちぼちがんばっていきましょう。

 お正月から飾っていた『開運干支あめ』。開けたら今年の干支、寅のかたちのあめでした。かわいい。